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その不調、原因は「脳疲労」かも?
現代人の脳を休める方法

しっかり休んだはずなのに体が重い、考えがまとまらない——そんな不調が続くとき、原因の一つとして「脳疲労」が隠れているかもしれません。現代人の脳はスマホやネットの情報に触れる時間が長く、さらに仕事・家事・育児でマルチタスクになりやすいため、脳が休まる時間が不足しがちです。しかし、日常の小さな習慣を見直すだけで、脳の負担を減らすことが可能です。今回は、脳疲労の正体と対策について前後編で解説。前編では脳疲労の仕組みとサイン、脳を休める方法について紹介します。

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「脳疲労」で起こりやすいこと
「頭・体・心」3つのパフォーマンス低下

「脳疲労」とは、脳が情報をうまく処理できなくなり、司令塔としての働きが弱まった状態のことです。脳機能が低下すると、「頭」「体」「心」の3つのパフォーマンスが悪くなり、脳だけでなく体の健康状態や心の安定にも影響を与えます。

「頭」のパフォーマンス

「頭」のパフォーマンスが悪くなり、集中力、記憶力、判断力が低下すると仕事中のケアレスミスが増えたり、新しいことを覚えにくくなったりします。

「体」のパフォーマンス

全身の神経をコントロールしているのが脳です。脳の疲労が蓄積すると「寝ても疲れが取れない」「なんとなく体がだるい」といった症状が出やすくなり、「体」のパフォーマンスが悪くなります。マッサージに通っても改善されない肩こりや、原因がはっきりしない頭痛、便秘や下痢など胃腸の不調も、脳から発せられるSOSであるケースがあります。

「心」のパフォーマンス

「心」のパフォーマンスが悪くなると、感情が不安定になり、やる気や幸福感がなくなったり、些細なことで苛立ちを感じたりします。以前は楽しめていた趣味やテレビ番組に興味が持てなくなるなどの変化が表れることもあります。

特に30〜50代は、仕事に加えて家事・育児(場合によっては介護)など役割が重なり、脳が常に“切り替え続ける”状態になりやすいと考えられます。また、仕事やプライベートでデジタルツールを使う時間も多く、脳を休ませる時間が不足するのも原因の一つです。

体や心の不調は「脳疲労」のサイン
「体の声」や「感情の変化」に耳を傾けて

日々の小さな行動や感情の変化に脳疲労のサインが現れます。以下の項目に思い当たることはありませんか。

・やることが多く、優先順位がつけられない
・肩こり、頭痛、胃腸の不調など体調が悪いと感じる機会が増えた
・特に午前中、なかなかやる気が出ない
・以前よりイライラしやすくなった
・楽しい、うれしいと感じにくい(感情が動かなくなった)

心当たりがある場合、脳の疲労が十分に回復していない可能性が高いです。「体の声」や「感情の変化」に耳を傾けて、脳からのサインを受け取りましょう。

今日からできる3つの「脳を休める工夫」

脳疲労を解消し、本来の働きを取り戻すには、日常生活に「脳を休める工夫」を取り入れることが大切です。

「腹八分目」と「カーボラスト」を意識する

血糖値が急激に上昇する(血糖値スパイク)と、脳を覚醒させる働きがある物質(オレキシン)の分泌が抑えられ、強い眠気に襲われます。お昼ごはんのあとに強い眠気を感じて、午後の仕事や家事がはかどらなくなってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。こうした食後の急激な眠気や集中力低下を防ぐためには、「腹八分目」を意識して、食べすぎを避けましょう。ご飯やパンなどの炭水化物を食事の最後に食べる「カーボラスト」という食事法も効果があります。

休日前はあえて「少しやり残した状態」でその日の作業を終える

週末の夕方や休日の前は、キリの良いところまで作業を進めたくなりますが、あえて仕事を少し残したままにし、再開の目印を作っておきましょう。タスクをすべて終えてしまうと、快感に関与する神経伝達物質(ドーパミン)が分泌されて脳が満足し、仕事への興味が薄れ、次に着手すべき業務が不明確になりやすいためです。金曜日の夜に仕事を少しだけやり残しておくと、月曜日の朝には迷いが減り、スムーズに仕事を始められます。

寝る前は「画面を見ない」工夫をする

寝る直前までスマホの画面を見続けると、脳が休まりにくくなります。夜は画面を見るのではなく、音声を楽しむツールとして使うのも一案です。情報を音に絞り脳への刺激を減らすことで、入眠しやすくなります。

まとめ
「 脳疲労」は、毎日の生活習慣を少し見直すだけでも改善へと向かいます。脳が発するサインを見逃さず、食事や仕事の進め方、デジタル機器の使い方などを意識して変えていきましょう。また、現代人の脳疲労を悪化させる原因の一つがスマホです。後編では、働き盛りの世代で急増していると言われる「スマホ認知症」の実態と対策について解説します。

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