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みんなが悩む
子どもの叱り方

シリーズ「なるほど!子育てメモ」。3回目のテーマはみんなが悩む「叱り方」です。宿題をやらない子どもにどう注意すれば良いのか、きつく叱るべきなのか、何も言わない方が良いのかなど、日々この手の悩みは尽きません。今回は、子どもとのコミュニケーションの取り方について紹介します。

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子どもは否定されたら
嫌われたと感じる

 「宿題をしない」、「ぐずぐずしてさっさと着替えない」など、子どものためを思っているつもりが、親というものは子どものできていないところばかりが目に付くものです。そんなとき自然と口をつくのが、「だから言ったでしょ?」「そうじゃないでしょ?」「何回言ったら分かるの?」など、子どもを否定するような言い方。もちろんその前提には、「うまくいった喜びを子どもに感じてほしい」と願う親心があります。期待や愛情の裏返しで言っている言葉なのですが、残念ながら子どもにはこの思いは伝わりません。子どもは当然大人よりコミュニケーションの経験値が少なく、投げかけられた言葉を額面通り受け止めます。つまり「お前はダメだ!」と言われたら「私はダメだ。」と感じてしまうのです。それが親から言われた場合、親から「嫌われた」と感じてしまいます。

否定的な言い方は、
肯定的な言い換えを

 ではどういう言い方をすればいいのでしょう。わかりやすい一例があります。これはある実験で実証されたことなのですが、「廊下を走ってはいけない」と貼り紙をするより、「廊下は歩いて移動しましょう」と貼り紙をした方が、走る子どもが減ったのです。「〇〇してはいけない」という否定表現ではなく、「〇〇しよう」と肯定的に伝えることがポイント。子どもたちは、素直に受け取り、行動してくれるようになります。

否定をやめれば
愛されていると実感できる

 こうして否定的な言葉を改めて、肯定的な言葉で接するようになると、子どもは「愛されている」という自信を持つようになります。この愛されているという感覚は子どもにとって、とても大切なことで、自分自身の中に物事を判断する軸のようなものが形成されていきます。この自分軸を持つことで、勉強をはじめさまざまなことに意欲的に取り組めるようになります。子どもがイキイキとしている家庭は、もちろん親御さんも幸せです。

苦手があってもいい
得意を伸ばしましょう

 今、世の中は大きく変わろうとしています。年功序列型の組織では重宝された、可もなく不可もないバランス型の人材ではなく、偏りはありつつも独自の特徴的なスキルや資質を持った人材こそが今は社会に必要とされています。花形の産業は目まぐるしく移り変わり、今注目の学習領域が果たして20年後も輝きを示しているかは誰にも分かりません。親に想像できるはずもない未来の社会を子どもたちは生きていきます。その状況で親はどう子育てをすればいいのか。それは得意を伸ばすということです。実際、中学入試でも大学入試でも、網羅的な知識を問うのではなく、本人なりの独自の思考を問う出題が増えています。

とはいえ目の前の
テストの点が気になる…

 得意を伸ばせば良いと言われても、「テストはやっぱりまんべんなく取れないとダメ」と目先に走りたくなる親御さんも多いでしょう。しかし受験指導のプロとしてのノウハウですが、全体的に成績が低迷している子の場合、まずは本人が比較的好きな科目を集中的に学習させてあげます。すると得意科目の点は伸び、一方、苦手科目の点はそれほど変わらないため、トータルの成績が向上するのです。伸びたらやる気も出てきますから、その後の成績アップへとつながっていきます。親が勇気を持って見守ることで、子どもが主体的に取り組む力を引き出していくのです。

 気をつけたいのは、自分を律し、努力を重ね、社会的に成功を収めてきた親御さんです。ご自身が立派なだけに、わが子に自分自身を重ね、ついつい否定的な言い方になりがちです。しかし大人と子どもは違います。そしてこれから先の歩む時代も違います。子どもを信じ、コミュニケーションのあり方を今一度、見直してみるといいですね。

<子どもが育つ遊びメモ>

「さかさま言葉遊び」

対象:未就学児~小学校低学年


 わたしの名前は「こなは」です。あなたは「うろた」です。といった具合に、最初は名前をさかさま言葉にして子どもに話しかけてみましょう。最初は何のことかわからなくても「あ、花子だ!」と分かるようになってきます。このとき、聞いた音、発する音が頭の中で複雑に作用しあい、言葉の音に対して理解が深まります。また今日は「スイラーレカ」だよなど、日常に織り交ぜると、子ども自身も「さかさま言葉で言ってみよう」と、家庭内が盛り上がります。

※この記事内容は、執筆時点2020年12月22日のものです。

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