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あなたの頭痛タイプは?
見極めて安心、正しい対処法と危険サイン

「いつもの頭痛だから…」とつらい痛みを我慢していませんか?日本人の約3人に1人が悩んでいるといわれる頭痛は、実はいくつかのタイプがあり、対処法を間違えると、かえって悪化することもあります。この記事では、頭痛の専門医である丹羽潔先生の監修のもと、代表的な頭痛のタイプとご自身の頭痛を見分けるポイント、そしてタイプに合った適切な対処法を紹介。さらに、市販薬を使う際の注意点や、受診の目安となる危険なサインについて解説します。

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知っておきたい!
多くの人が悩む「3大頭痛」

日本では4,000万人以上、つまりおよそ3人に1人が、何らかの慢性頭痛に悩んでいるといわれています。頭痛は確認されているだけでも367種類にのぼりますが、その中でも特に多くの人が経験する代表的な頭痛は、次の3つのタイプです。これらは「3大頭痛」とも呼ばれ、頭痛全体の約90%を占めています。

・緊張型頭痛:日本人に最も多い「首や肩のこり」が原因の頭痛
・片頭痛:ズキンズキンと脈打つような痛みが特徴の頭痛
・群発頭痛:年に1~数回、必ず片側の目の奥に激しい痛みが起こる頭痛(重症度は高いが、比較的まれ)

それぞれの頭痛には異なる特徴と対処法があるため、まずはご自身の頭痛がどのタイプに近いのかを知ることが、痛みと上手に付き合う第一歩となります。

■緊張型頭痛(約3,000万人)

<原因と特徴>
緊張型頭痛は、日本人に最も多く見られる頭痛です。特に長時間同じ姿勢を続けたり、猫背などで首に負担がかかったりすることで、首まわりの筋肉が緊張して硬くなります。これにより血流が悪くなると疲労物質が蓄積し、その結果、痛み物質が産生され頭痛が引き起こされます。よく「肩こり」が原因と思われがちですが、実は「首こり」が大きく関係していることが分かっています。

<症状>
「頭全体が締め付けられるような、重く鈍い痛み」が続くのが特徴です。痛みは比較的軽度でもダラダラと長く続く不快感があり、吐き気を伴うことはほとんどありません。

■片頭痛(約1,000万人)

<誘因(トリガー)と特徴>
片頭痛は、原因というより特定の「誘因(トリガー)」と呼ばれるさまざまな要因が重なり合って起こると考えられています。発症のメカニズムは複雑で、脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)や自律神経、血管の働きが関係しているとされます。主な誘因としては、急激なストレスからの解放、睡眠不足や摂りすぎ、ホルモンバランスの変化(生理など)、気圧や湿度の変化、特定の食事(赤ワインなど)や強い光、音、においなどが挙げられるでしょう。これらの誘引が脳に影響を与え、血管の拡張や神経細胞の炎症を引き起こすことで、痛みが発症すると考えられています。

<症状>
「ズキンズキンと脈打つような痛み」が特徴的ではありますが、拍動性の痛みを伴わないケースも約40%あるため、「ズキズキしないから片頭痛ではない」と安易に判断しないことが大切です。吐き気や嘔吐を伴うことが多く、光や音、においに対して過敏になるのも特徴です。動くと痛みが強くなる傾向があり、日常生活に支障をきたすこともあります。

■群発頭痛(20〜50万人)

<原因と特徴>
群発頭痛の発症メカニズムは完全には解明されていませんが、男性ホルモンの影響や体内時計の調節障害、ウイルス、ストレス、遺伝など、さまざまな要因が関係していると考えられています。また、この頭痛は、片側の目の奥や周囲に起こることが多く、一定期間(数週間〜数カ月)に集中して、連日決まった時間帯に痛みが現れる「群発期」があるのが特徴です。

<症状>
「目の奥をえぐられるような」と表現されるほどの激しい痛みが一定期間、連日続くのが特徴です。片側の眼の奥や周囲に強い痛みが現れ、「最もつらい頭痛」ともいわれ、男性に多い傾向があります。このタイプの頭痛は、市販の鎮痛薬では全く効果がなく、日常生活が困難になるほどの激痛を伴うため、我慢せずに専門医を受診することが非常に重要です。

このように、ひとえに頭痛といっても、タイプによってそれぞれ原因や症状が異なるため、自分のタイプを知ることが適切な対処への第一歩となります。

あなたはどのタイプ? 頭痛セルフチェック

頭痛は、痛みが出る場所ではなく「痛み方」や「症状の出方」で見分けることが大切です。当てはまる項目が多いタイプをチェックして、自分の頭痛の傾向を把握してみましょう。
当てはまる項目が多いほど、該当の頭痛である可能性が高くなります。

頭痛タイプ別 おすすめセルフケア

頭痛はタイプによって原因が異なるため、対処法も大きく変わります。誤ったケアはかえって症状を悪化させることもあるため、自分の頭痛のタイプに合った方法を選ぶことが大切です。ここでは、タイプ別におすすめのセルフケアを紹介します。

■緊張型頭痛のおすすめケア:「温める・動かす」

緊張型頭痛の原因の多くは、首まわりの筋肉のこりです。デスクワークやスマートフォンの使用などで猫背のような同じ姿勢を長時間続けると血流が悪くなり、痛みを引き起こします。大切なのは「ほぐす」よりも「伸ばす」こと。ストレッチで筋肉の緊張をゆるめ、血流を促すことが根本的な改善につながります。

・首や肩まわりを温める
蒸しタオルを首に当てたり、湯船に浸かったりして、首や肩まわり温めましょう。血流が促され、筋肉の緊張がゆるみやすくなります。特に、冷えを感じやすい方は、日常的に首の後ろ側を温める習慣を取り入れることも効果的です。

・1時間に1回は体を動かす(固定の姿勢を続けない)
パソコン作業などで同じ姿勢を続けると、首や肩の血流が滞り、痛みの原因になります。30〜60分ごとにタイマーを設定し、立ち上がって軽く歩く・体勢を変えるなど、短い休憩を積極的に取り入れましょう。

「緊張型頭痛」の人におすすめ

「首まわりのストレッチ」
耳の後ろから胸骨・鎖骨に斜めに伸びる「胸鎖乳突筋」を伸ばすことで、首のこりをやわらげます。体が温まっている入浴後に行うのがおすすめです。

<やり方>
1.仰向けになり、右耳の後ろの骨の下あたりにボール(テニスボールなど固いものがおすすめ)を当てる
2.ボールを支点にして、ゆっくりと顎を左斜め上方向へ引き上げる
3.左側の胸鎖乳突筋が伸びるのを感じながら、2分ほど伸び縮みを繰り返す
4.反対側も同様に行う

■片頭痛のおすすめケア:「冷やす・休む」

片頭痛は、血管の拡張と神経の過敏によって起こります。そのため、無理に動いたり刺激を受けたりすると、痛みが強くなる傾向があります。光や音、においなどの刺激をできるだけ避け、体を休ませることが基本です。

・痛む部分を冷やす
喉仏の横にある頸動脈を氷のうや冷たいミニ缶ドリンクで冷やすことで、血管の拡張が抑えられ、痛みの軽減につながります。強く冷やしすぎず、心地よいと感じる程度を目安に行いましょう。
※冷却のポイントとして、頸動脈周辺は冷やし、緊張型頭痛も併発している時は首の後ろ側は温める。これは血管と筋肉を同時にコントロールするためですが、痛む箇所が広範囲の場合は、無理せず冷やして安静に努めるのが安心です。

・静かで暗い場所で休む
静かで暗めの場所で横になり、できるだけ刺激を避けて安静に過ごします。スマートフォンやテレビなどの光も控え、リラックスできる環境を整えることが大切です。

・誘因(トリガー)を把握し、できる限り避ける
片頭痛は、特定の誘因によって引き起こされることが多い頭痛です。ご自身の片頭痛がどんな時に起こりやすいか、日頃からメモを取るなどして把握し、誘因をできる限り避ける工夫をしてみましょう。

■群発頭痛のおすすめケア:「我慢せず受診」

群発頭痛は非常に強い痛みが特徴で、市販の鎮痛薬が全く効きません。発作時は日常生活が難しくなるほどの激痛となるため、自己判断せず医療機関での適切な治療が重要です。

・早めに専門医に相談する
発作を繰り返す場合は、早めに専門医に相談しましょう。専門医による適切な診断と治療を受けることで、発作の頻度や強さを抑えられる可能性があります。
※「頭痛外来」ではなく、日本頭痛学会認定の「頭痛専門医」がいる医療機関を受診することをおすすめします。

・禁酒、禁煙を心がける
お酒やたばこは血管に影響を与え、群発頭痛の発作の引き金になることがあります。症状が出ている期間はもちろん、日常的にも控えることが重要です。

■頭痛タイプを見極める重要性

緊張型頭痛は「温める」、片頭痛は「冷やす」と、頭痛のタイプによっては対処が真逆になることがあります。誤った対処によって症状が悪化することもあるため、ご自身の頭痛のタイプを見極めて適切に対応することがとても大切です。

薬の使い方で悪化する「薬物乱用頭痛」に注意

市販の鎮痛薬を使いすぎることで、かえって頭痛が起こりやすくなる「薬物乱用頭痛」があります。「痛いからすぐ飲む」を繰り返していると、次第に薬が効きにくくなり、服用回数が増えていく悪循環に陥ります。
一般的に、月に10〜15日以上の服用が続くと薬物乱用頭痛の発症リスクが高まるとされています。「鎮痛薬」には、頭痛薬だけでなく、生理痛の薬や風邪薬など、頭痛以外の目的で服用される市販薬でも起こり得るため注意が必要です。
「薬を飲んでも効かない」「すぐに再び痛くなる」「頭痛の頻度が増え、ほぼ毎日続く」「朝から頭が痛い」といった状態は、薬物乱用頭痛のサインの可能性があります。
本来、薬は単に痛みを抑えるためだけでなく、頭痛をコントロールするために使うものです。自己判断で使い続けるのではなく、使用頻度やタイミングを見直すことが重要です。

命に関わることもある
受診すべき「危険な頭痛」

多くの頭痛は、今回ご紹介した3つのタイプに分類されますが、ごく稀に、くも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫など、命に関わる重大な病気の前兆として現れるケースもあります。数は多くありませんが、「たかが頭痛」と軽視してしまうと、手遅れになる可能性もあります。自己判断せずに、次のようなサインが見られた場合は、ためらわずに医療機関を受診することが大切です。

<こんな症状は要注意!すぐに受診を>
・突然、バットで殴られたような激しい痛みが出た
・これまでに経験したことのない強い頭痛
・時間とともにどんどん悪化していく
・手足のしびれ、ろれつが回らない、意識がぼんやりする
・発熱や首の硬さ、嘔吐を伴う

このような症状が見られた場合は、迷わずすぐに医療機関を受診しましょう。症状が強い場合は、救急車の要請も検討が必要です。

まとめ
一見同じように感じる頭痛でも、実際にはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因も対処法も異なります。自己流で対応したり、誤ったケアを続けたりしてしまうと、かえって症状を悪化させることもあります。
「いつもの頭痛だから、たかが頭痛だから大丈夫」と我慢せず、違和感や不安を感じたときには、早めに医療機関へ相談することが大切です。特に、痛みが強くなっている、頻度が増えている、これまでと様子が違うといった場合は、無理に我慢せず専門医の判断を仰ぎましょう。
ご自身の頭痛のタイプを理解し、適切なケアや医療機関の活用で、安心できる毎日を過ごしてください。

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