日本人は休み下手?
活力が生まれる正しい休養

現代人の多くは、朝起きたときから疲労状態だといわれています。仕事も捗らず長時間労働になるため、さらに疲れが蓄積する負のスパイラルに陥りがちです。そこから抜け出すためには、正しい休養を知る必要があります。

監修:

片野 秀樹

〉〉〉プロフィール

休んでも疲れているのはなぜ?

「疲労」とは体や心に負荷がかかり、活動能力が下がった状態で、痛みや発熱のように体が発する警告です。特に現代は様々なストレスに見舞われています。

疲労回復には「休養」が必要ですが、「寝る・何もしないこと」が休養だと思っていませんか?もちろん睡眠や休息は大事ですが、それだけでは回復し切れず、次の日も疲労が残った状態からスタートとなると負のスパイラルに。活動のパフォーマンスを上げるには「活力」を生む休養が必要で、「活動→疲労→休養→活力」というサイクルを回していくのが理想的です。

効果的な休養を知り積極的に取り入れよう

一日中ベッドの上でゴロゴロしているだけでは活力は湧きません。休養には「生理的」「心理的」「社会的」の3タイプがあり、活力が生まれる休養を積極的に取り入れることが重要です。

「生理的休養」には睡眠などの「休息」の他、「運動」や「栄養」があります。「運動」はストレッチなどの軽い動きや入浴で、血の巡りを良くするのが目的です。「栄養」としてバランスの取れた食事が必要ですが、食べ過ぎは要注意。消化器系の休養も大切です。

「心理的休養」には、親しい人や動物・自然と交流する「親交」、趣味嗜好などに没頭する「娯楽」、何かを作ったり、好きなことに思いを巡らすなどの「造形・想像」があり、何気ないことでも疲労感が軽減されます。

「社会的休養」は「環境の転換」です。旅行や買い物、掃除、部屋の模様替えなどで気分がリセットされます。

大事なのは、自分に合った休養を組み合わせて、良いとこ取りすることです。例えば、ひと息つくときに「ハーブティーを作って飲む」と、作る(造形・想像)と消化器系を温める(栄養)の組み合わせにより、疲労回復効果が高まっていきます。自分に合った休養を組み合わせることで、毎日に活力を取り戻しましょう。

※この記事内容は、執筆時点2025年6月30日のものです。

片野 秀樹(かたの ひでき)
博士(医学)。一般社団法人日本リカバリー協会代表理事、株式会社ベネクス執行役員。休養に関する社会の不理解解消やリテラシー向上を目指して啓発活動に取り組んでいる。著書に『休養学:あなたを疲れから救う』(東洋経済新報社)などがある。

TOPページに戻る